漢方医学とむくみ

漢方医学とむくみ

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漢方医学とむくみ

漢方医学では、「気・血・水」という3つの観点から、身体のどの機能が病気に犯されているかを考えます。

たとえば、漢方医学の観点から「のぼせ」や「めまい」「頭痛」といった症状を考えると、それは「気」という目に見えないエネルギーの流れが身体内でとどこっているからである、ということになります。

そのため気の流れを正常にもどすことが治療となり、順気剤を用います。

「頭重感」や「手足のしびれ」「月経異常」は、「血」のとどこおりです。

漢方医学でいう、「血」とは、血液とホルモンです。血が滞った状態が「お血」です。駆お血剤が用いられます。

一方、「むくみ(浮腫)」「呼吸困難」「尿の異常」といった水分代謝の不調は、「水」の滞りです。漢方医学における水とは、体液のことです。

水毒は、体液が身体の一部に偏り、水分がうまく代謝できなくなった状態です。

利水剤という漢方薬群が用いられます。

具体的に、むくみ(浮腫)についてどのような漢方薬が使われるかは、その人それぞれによって異なります。

一般的にですが、たとえば、肝炎のむくみ(浮腫)の場合、体力が普通程度にある人には「インチゴレイサン」や「サイレイトウ」が処方されます。

慢性関節リウマチの場合のむくみ(浮腫)は、肥満傾向のある人の場合、「ボウイオウギトウ」が用いられます。

体力が中程度の人に用いられる「ソケイカツエツトウ」は、利水・駆お血剤が配合されており、血と水の流れを良くする作用があります。