クインケ浮腫

クインケ浮腫(むくみ)について

スポンサード リンク

クインケ浮腫

むくみ(浮腫)には、全身に症状が現れるものと、身体の一部に生じる場合があります。

「クインケ浮腫」は、一部にのみ現れるむくみ(浮腫)で、顔の一部が円形にむくむのが特徴です。

クインケ浮腫は、別名「血管神経性浮腫」とも呼ばれます。

ドイツのクインケが最初に報告した病気であったことから、この名前がつきました。

症状は、身体のさまざまな部位に突発的に浮腫が生じる、というものです。

むくみ(浮腫)は、直径数センチメートル程度の大きさで、丸い形をしています。

通常、むくみ(浮腫)は、指で押すとへこんで「圧痕」が残り、すぐにまた元に戻ります。

しかしクインケ浮腫の場合は、ピンと張っていることから、指で押さえても引っ込みません。

痛みやかゆみといった、症状は認められないのが普通で、1〜数個が現れたかと思うと、短期間(数時間〜3日程度)で消失します。

ただし再発を繰り返すのが特徴です。

その他、小さな血管の拡張と、血管の透過性の亢進が認められます。

どうしてこのようなむくみ(浮腫)が生じるかの原因は不明です。

また、発症する年齢、性別に特徴はありません。

遺伝性のものとそうでないものがあり、遺伝によるものを「遺伝性血管神経性浮腫」と呼びます。

また、蕁麻疹(じんましん)と同時に出ることもあります。

治療法は確立されておらず、有効な手立てがないのが現状です。

上記のような症状が現れた場合には、まず内科を受診します。

同様に、身体の一部がむくみ(浮腫)ものには、炎症によるむくみ(浮腫)や、リンパ節腫脹などの疾患が考えられます。